会社では、季節ごとに仕事上のイベントがあり、多くの企業で一時的に人手が必要になることがあります。
この記事では、そういった「決まった時期に多く発生する」仕事についてご説明します。
採用関連(春頃~)
春頃から夏にかけて、新卒の大学生の採用関連のお仕事が活発化します。
採用の主な仕事内容は次の通りです。
- 説明会・イベント・研修等の運営補佐
- エントリーシートの仕分け
- 面接の日程調整・受付
- 架電・受電
短期~長期の場合は採用アシスタントとしてこれらの業務全般を担うことが多いですが、単発派遣バイトの場合はこれら業務の一部、手が足りないところを手伝う形となると思います。
制服採寸(2月~3月頃)
中学や高校などで、新しく制服を作る際の採寸をする仕事です。
来場者の受付、案内、試着補助などの仕事や、伝票記入などの事務も含みます。
特別なスキルは必要ありません。
業務のやり方はレクチャーしてもらえます。
この時期になると、全国各所で募集がかかる、主婦に人気の仕事です。
すぐに慣れるので、毎年行うにはぴったりの仕事ですよ!
新生活を迎える学生さんたちのサポートできるので、楽しいですよ。
明るくウキウキした気分で仕事が出来そうですね!
住民税決定通知書(5月~6月)
5月~6月頃、各自治体から従業員の「住民税決定通知書」が企業へ送られます。
企業はそれを従業員へ渡すのですが、従業員数の多い企業は、渡すだけでもそれなりの手間がかかります。
そこで単発派遣社員の出番です!
- 段ボール箱いっぱいに入った各市区町村からの封筒を開封
- ミシン目に沿って切り離す
- 社員番号順に並べる
- 部署ごと、地区ごとに分けて社内メール便へ
通知書をなくしたり、誤って破いたりすると大事になりますが、真面目に仕事にあたっていれば問題ありません。
テキパキと単純作業をこなせる人なら楽しく出来る、人気の作業です。
一度就業すると、翌年も声をかけてくれる場合が多いですよ。
終業後、派遣会社の営業さんやアシスタントさんに一言、感謝とお礼の言葉と共に「また次回もこのお仕事の依頼があったら是非自分に声をかけて欲しい」とアピールするのもいいと思います。
大企業だと人数が多くて、部署や課も多くて、仕分けるのが大変です。
段ボールいっぱいに入った封筒が、また来た、また来た、一体どれだけ来るの~って感じで(苦笑)
でも私はそういう黙々と行う作業、意外と好きです。
うん、確かに。
ミシン目に沿って、ペリペリ切り取る作業は癒されます(笑)
自治体によって、大きさや紙の質など、通知書が異なるので扱いにくいです。
長くて薄いタイプから、厚いカードみたいなタイプもあります。
年末調整(10月下旬~年明け)
会社員・派遣社員(長期)を経験したことのある人は、皆さんお世話になっていますね。
企業は、給与や賞与を支払う際に「源泉徴収」として大まかな所得税を徴収します。
年末になると、企業の経理や総務担当は従業員から控除書類などを受け取って、概算として徴収した「源泉徴収」から過不足分を正しく計算し直して、所得税を確定させます。
その作業を年末調整と言います。
年末調整を行うのに特別な資格は必要ありません。
しかしチェックする項目が多く、計算も必要で、個人情報も扱います。
控除書類一枚でもなくすと大事になりますし、お金に関することなので間違いは許されません。
よって作業を正確かつスムーズに行うためにも経験者が求められることが多いです(「過去3年以内に経験したことのある人を募集」など)。
そのため時給も一般事務より若干高めに設定されています。
経験者として求められるのは、下記です。難易度が優しい順になっています。
- 単発派遣バイトを信頼し、社会人としてまっとうな対応をしてくれる
- プライドが高く、単発派遣バイトに対して横柄
- 自分自身の仕事もおぼつかなく、単発派遣バイトに頼ってくる
- コミュニケーションが下手、または説明下手
案件によって、上記3つ全ての経験が必要な場合もあれば、「扶養控除等(異動)申告書」のみ出来ればいいよ、ということもあります。
どのみち経験者じゃないと駄目なんですね。残念。
いいえ。諦めるのはまだ早いですよ。チャンスはあります。
- 経験者が求められる年末調整の仕事ですが、未経験でもOKという案件もあります。そういった案件は通常の年末調整より時給は低くなりますが、そこで経験を積めば、次回から経験者として年末調整の仕事に就くことが出来ます。
でもたったの一回、単発派遣で年末調整の仕事をしたからといって、その次から経験者を名乗るなんて、私、自信ないな~。
時給が高いからやってみたいけど、やっぱり難しそうで敷居が高い感じです。
企業によって年末調整の仕方も規模も全然違うので、毎回ちゃんと説明してもらえますから大丈夫。
年末調整は、企業の規模(社員数)によって作業量が大きく異なります。
大企業になると、大人数の派遣社員が集められて流れ作業のようにチェックすることもあります。
一方、一人に全てを任されるケースもあります。
また、年末調整をアウトソーシングしている企業もあり、アウトソーシング先で様々な企業の年末調整を行うこともあります。
近年、年末調整も電子化が進んでいて、作業量は減ってきています。
求められるスキルは、正確さ、その次が作業の早さです。もちろん、誰でも多少のミスはありますし、ダブルチェックを行うことも多いので過度な心配は不要です。
しかし他人の控除書類を別の人の書類に混ぜてしまったり、書類をなくしてしまったりなど、作業が雑過ぎると大きなトラブルに発展しかねませんので、そこだけは充分注意してくださいね。
その他
企業ごとに「毎年この時期になると発生する仕事」があります。
- 試験監督(各種資格試験、入試、企業など)
- アパレルのECサイトが春夏秋冬ごとに掲載商品を入れ替えるためのデータ入力
- 新入生の学生服を作るため、生徒さんのウエスト周りを測定
- 毎年恒例イベントの受付
- 株主総会の運営補助
他にも多数ありますので、ご自身で探してみてください。
うまく活用できると、仕事が安定します。
仕事をする際は、時間や場所の他に「企業名と仕事内容」をカレンダーに記入しておくと分かりやすいです。
「そろそろこの仕事の募集がかかるころかな?」
と意識して、上手く仕事のコントロールが出来るといいですね。
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