単発派遣バイトの仕事の中には「何かを調べる」仕事があります。
内容は企業によって様々。
データ入力やコピペのような単純作業と違い、調査の仕事は集中していると時間があっという間に過ぎます。
逆に、ぼやぼやしていると満足のいく成果を出せないことも。
この記事では、様々な調査の仕事をご紹介します。
ネットでの調べ事
企業が営業に使う資料を作成するためや、シンクタンクのプロジェクトの一環として調査に加わったり、また転売禁止の自社商品がフリマアプリなどで出品されていないかの調査など、ネットで調べ事をする仕事は結構あります。また、海外のサイトを調査する仕事もあります。
- 特定の地域でお酒を出している飲食店調査
- お店の支払い方法調査
- 〇〇に強い建設会社調査
- ECサイトでの商品調査
- オークションサイトへ出品されている商品調査
セキュリティーの観点から「よその企業でネットを使ってはいけない」と思っている方は最初は抵抗があるかもしれません。しかしこれらの仕事はひたすらインターネットで調べ事をします。
そして該当するサイトのURLや調べ事の内容(商品名、住所、電話番号など)をExcelなどに入力してリストにします。
場合によっては、その後そのデータを集計することもあります。
ですからExcelの基礎知識が必要とされる場合が多いです。
他に必要なスキルは「Google検索力があること」「PCでサイトを見ることが多いこと」でしょうか。
検索力は意外と個人差が出やすいです。
検索力のある人は、一般の人が見つけられない情報を掘り起こすことが出来ます。
普段PCでサイトを見慣れているかどうかも大きいでしょう。
見慣れている人は、どこにどういった情報があるかなど、サイトの構成がなんとなく分かるものです。
ネットでの調査には「とにかく数をこなす」パターンと「頭を使って、工夫して探す」パターンがあります。
「数をこなすパターン」は、入力の仕事に近いので、検索力がなくてもOK。
作業スピードが速い人に向いています。
「頭を使って、工夫して探すパターン」は、検索力がある人向きの仕事です。
この仕事は成果が出ないと辛いです。
「もう4時間も必死で探しているのに何も情報が見つからない!」という状況になったら焦りますよね。
「探そうとしている情報がそもそもネット上に存在しない」場合もありますので、状況を報告しつつ仕事を進めましょう。
「報連相(ほうれんそう)」を忘れずに。
こんな風に探していますが見つかりません、と報告すれば大丈夫ですよ。その状況を鑑みて派遣先の方が指示してくれます。
TV番組制作のリサーチ
TV番組の最後、テロップに「リサーチ〇〇(〇〇は会社名または個人名)」とあるのを見たことがありませんか?
番組を制作するにあたって、リサーチ会社のリサーチャーが調査という形で協力しています。
もちろん、番組のテロップに名前が載るのはリサーチ会社の社員であって、派遣バイトはあくまで下仕事。
でも、もしいいネタ・面白いネタを探し当てたら、そのネタが実際にTV番組で使われます。
自分が探し当てたネタがTV番組で使われたら楽しいし、やりがいを感じますね。
この仕事も基本はネットで調べ事をします。
毎回お題が与えられ、ひたすらネットを検索して該当するものをExcelなどにリストにしてゆきます。
ただし、求められるネタを探すのはなかなかシビア。
かなりの検索力が必要とされる仕事です。
ゆうきさんはTV番組のリサーチの仕事をしたことがあるんですか?
はい。単発ではなく、月ごとに自分が出勤できる日を申請するシフト式でした。元出版関係者など、マスコミ関係で働いていた方が多かったです。
覆面調査
店舗を回って、決められた項目を調査したり写真撮影をする仕事です。
交通系ICカードなどを渡され、一日に5店舗前後を調査して報告をして仕事終了となります。
例えばこんな感じです。
- 店舗の写真
- 置いている商品の最高価格
- 置いている商品の最低価格
- 置いている商品のブランド数
- 店員の数
- 店員に〇〇という質問をして答えられるか
一見簡単なようにも見えますが、商品の価格を見ようにも全ての値札が見えないようになっていたりするので、一つずつ値札を裏返してチェックするのは大変。しかも覆面調査員だと分からないようにこなすのは至難の業です。
この仕事は「こういう人に向いている」と言いにくいですね。
やってみて楽しいと感じる方は向いていると思います。
ただし歩行に問題がない方なら誰でも出来るので、もし覆面調査員の求人を見つけたら是非チャレンジしてみてください。
私はシンクタンクの仕事で覆面調査をしたことがあります。慣れないせいか大変でした。店員さんに覆面調査だとバレていたと思います。
やっぱりゆうきさんはデスクワーク向きなんですね。覆面調査はずっと座っているのが苦手な方に向いているかもしれません。
拘束感がないことも覆面調査の魅力ですね。
私の場合、慣れる前にやらなくなってしまったせいも大きいです。何事も慣れですから。
私はずっと座っているより体を動かす仕事の方が好きなので、是非やってみたいと思います!
特許調査
特許調査とは簡単に言うと「誰が、いつ、どこで、なぜ、何を、どのように」特許を出しているかを調べる仕事です。
メーカーが持っている知財部門・研究開発部門、また特許事務所や特許調査会社などが行っています。
それを聞くと「未経験者には難しそう」と思われるかもしれませんが、実際に派遣会社の求人を見てみると「未経験者歓迎」の仕事も多くあります。ただし、その分野の専門的知識が求められるので、理系の人向きの仕事です。
調べ方は、PCの特許データベースで調べます。
データベースには「検索式」というものを作成して検索します。作成方法については現場で指導または指示がありますから心配はいりません。Google検索ではないということだけ頭に入れておきましょう。
検索したら、ヒットした特許文献を一つ一つ読み込み、その中から必要な情報を抽出します。
特許調査には4つの基本パターンがあります。
では簡単に見てみましょう。
- ①出願前調査
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「先行技術調査」とも言います。許として出願するかどうかや出願内容を検討する際に、自分たちの発明と同じようなアイデアが先に出願・登録されていないかを調査します。
- ②侵害予防調査
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「権利調査」「クリアランス調査」や「FTO (Freedom To Operate) 調査」とも言います。商品の設計から製造前の段階までにかけて行う調査で、開発中の商品やこれから販売する商品が、他人の特許権を侵害する可能性がないかを調べます。
- ③無効資料調査
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「公知例調査」とも言います。他人の特許権を無効化できる証拠資料を探し出すための調査です。または自社の製造販売した商品が他社の特許権を侵害していることを警告された場合、無効審判請求などを行うことで対象特許を無効にするための調査です。
- ④SDI調査 (技術動向調査)
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「技術動向調査」とも言います。毎週あるいは毎月発行される特許文献を継続的に収集し、研究テーマと関連のある分野の最新の技術動向を調べます。
求人を見てみると、特許調査の仕事に付随した業務として、外国特許の補佐の仕事や電話・メール・ファイリングなどがありました。しかしあくまで付随業務であって、難しいことが要求されるわけではないので安心してください。
特許調査の仕事で一番大事なのは「その分野に詳しいかどうか」ですね。
交通量調査
道端でパイプ椅子に座ってカチカチと数を数えている人を見かけたことはないでしょうか。
あれは交通量調査と言って、車や歩行者の交通量、駅や商業施設の歩行者数、どんなルートが使われているのか調査して記録する仕事です。
あれはいったい何のために調査しているのかご存じでしょうか。
渋滞解消のために新規道路が開通した場合、その開通効果が出ているかを検証するためや、大型店舗を新規開店する際「周辺の交通状況に変化が生じないか」といったことを調べるために調査しています。
調査するのは、国土交通省や都道府県・市区町村などの自治体から依頼を受けた企業や団体です。
交通量調査が多く行われるのは9月から11月。
気候が比較的穏やかな季節なので外仕事でも安心ですね。
仕事は2~3名で交代制、椅子に座って行うことが多いですが、立って行う場合もあります。
年齢層は幅広く、男性ばかりでなく女性も多く活躍しています。
交通量調査の仕事は主に下記に分類できます。
- 交通量調査
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車を種類別にカウント。普通車、軽自動車、大型車、バイクなどの車種ごとに計測します。
- 交差点調査
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交差点で曲がり切れなかった車の数などを数えます。
- 人流調査
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人の数をカウント。歩行者や自転車なら世代や性別など、指定の属性で分けて数えます。
- 高速道路の走行調査
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車を運転して指定の高速道路を走り、時間内に走れるか、何分かかったかなどを調査します。
平日は、火・水・木曜日に実施することが多いです。月曜日と金曜日は道路の利用状況が異なることが多いため除きます。
休日は日曜日に実施。
時間帯は、7時~19時の12時間調査が一般的です。幹線道路では7時~翌7時の24時間調査もよく行われています。
また、数を数えるだけでなく、渋滞長・滞留長調査(信号待ちをしている車の列の長さを調べるお仕事)もあります。
道路の他に、ショッピングセンター内での来場者を調査する仕事もあります。
道路調査の場合は、休憩は公園やコンビニになることが多いですが、ショッピングセンターなら休憩場所に困りませんし、天候の不安もないので安心ですね。
交通量調査は他の調査の仕事と違って、工夫や頭を使うというよりは、集中力・根気・忍耐が必要な仕事です。
道路の仕事は、排気ガスや砂埃が辛そうですね。あと日焼けしそうなので、日焼け止めクリームは必須ですね。
でも人と交わるのが苦手な方や、単純作業が苦にならない人にはぴったりの仕事ですね。
調査の仕事のまとめ
いかがでしたか?
調査・リサーチの仕事といっても、頭脳を駆使する仕事から単純作業まで様々ですね。
この記事で取り上げた調査の仕事以外にも、不動産物件の価格を調査する仕事や、流行を調査する市場調査の仕事などがあります。
中にはご自身に合う仕事・興味がある仕事もあるはずです。
求人で見つけたら是非チャレンジしてみてください。
個人的には、探偵事務所の仕事があったらやってみたいです。今のところまだ探偵事務所の仕事は見かけたことがありませんが、いつかは!
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