「採用アシスタント」というと、人事・採用の仕事の経験がないと出来ないと思い込んでいる方がいるかもしれません。
しかし派遣の場合はあくまで「社員補助」なので、経験がなくてもOK。
受付や事務仕事全般を行ってきた方でしたら、楽しくお仕事出来ますよ。
採用には「新卒採用」と「中途採用」があります。
仕事内容に大きな違いはありませんが、新卒採用は募集人数が多く、どの企業もスケジュールが概ね同じです。
一方、中途採用は不定期で、人数も限られています。
このブログでは、毎年決まって発生する「新卒採用」の仕事についてお話してゆきます。
では、採用アシスタントがどんな仕事か詳しく見てみましょう。
採用アシスタントはしたことがないけれど、仕事の幅を広げたい、経験を増やしたいという方の参考になれば幸いです。
採用アシスタントの業務内容
採用アシスタントの仕事は、軽作業・事務・電話応対・データ管理などです。
具体的には下記のような内容になります。
- 説明会の準備(案内、日程調整)
- 説明会の当日運営(会場運営・ZOOM設定)
- 説明会後の作業(アンケート、データ集計)
- 応募~面接~採用の受付・調整(電話対応・メール送受信)
- 応募者管理・データ取りまとめ(ファイリング・データ集計)
短期の仕事でこれらの仕事全体を担う場合もあれば、単発で一部だけ(説明会当日の会場運営のみなど)を担う場合もあります。また説明会や面接の当日運営以外の仕事は、在宅ワークになることもあります。
「コールセンターでしか働いたことがないから採用の仕事は無理」
「受付の仕事専門だから採用の仕事は無理」
と思っている方でも、学生への電話対応のみの募集、受付の仕事のみの募集もあるので、採用の募集もチェックしてみてくださいね。
年間スケジュール
経団連では、
3月1日:「採用情報公開・エントリー受付開始」就活解禁日
6月1日:「面接など採用選考活動開始」
としています。
ただし、マスコミや外資系、経団連非加盟の上場企業などは前倒しで動いている場合があり、実状は企業によってさまざまです。
ここでは一般的な採用業務について、おおよその年間スケジュールを確認してみます。
2月~5月(繁忙期)
3月1日より解禁になる会社説明会に向けて、1月~2月頃から企業の採用担当部署はその準備で忙しくなり始めます。
加えて、4月入社の新入社員に関する業務も発生するので繁忙期になります。
- 説明会の準備、当日の運営
- エントリーシートの受付・管理
- 採用試験の案内(WEB試験や適性検査)
- 面接調整(学生&面接官)
人手が最も必要となるこの時期に、派遣会社では多くの採用に関する仕事が発生します。
単発の仕事でも、説明会・面接の受付の仕事の募集がよく見られます。
では、それぞれの仕事について詳しく見てゆきましょう。
- ①説明会の準備、当日の運営
-
説明会のための資料作りや、会場の手配、応募者のデータ管理などを行います。
また、説明会当日の受付や会場運営も行います。
会場やお手洗いの案内なども含まれます。
質疑応答では、質問のため挙手している学生にマイクを回す役割を担ったりもします。 - ②エントリーシートの受付・管理
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WEBまたは書類で提出されたエントリーシートの応募者を入力したり、データ管理をしたりします。
採用管理システムを導入している企業では、その使用方法を教わってデータを管理します。
書類の場合はファイリング業務も行います。 - ③採用試験の案内(WEB試験や適性検査)
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エントリーシートに通過した学生に、合否の連絡および採用試験の案内を送ります。
また、採用試験のスケジュール管理・会場運営や受付も行います。
採用試験を行った後に採点を行い、そのデータを管理し、合否の案内を送ります。 - ④面接調整(学生&面接官)
-
採用試験に通過した学生に、合否の連絡および面接の案内を送ります。
また、学生・社内の面接担当者のスケジュール調整・会場運営や受付も行います。
やはり会場での仕事はスーツ着用ですか?
はい、基本的にスーツ着用が求められます。
6月~10月
6月1日、いよいよ面接が解禁になります。
通過した学生の数も絞られ、採用試験も佳境に入ります。
- 面接のアテンド(当日対応・WEB対応)
- 内定者イベントの準備・対応
- 内定式準備・対応
基本的には2月~5月で行った仕事内容と同じく、データ管理や学生への連絡、面接の受付や会場運営などです。
単発の仕事は多くは発生しません。
1月~4月
この時期は、次の新卒のための説明会等の準備と並行して、4月入社の新入社員に関する業務も発生します。
- 入社手続き
- 新入社員寮などの準備・対応
- 入社式の準備・対応
これらの業務は、単発で派遣社員が対応することは少ないです。
その代わり、この時期は次の新卒採用の仕事がたくさん発生します。入社が決まった新入社員の対応と、翌年入社の学生の選考、両方並行して行うので社員さんは大忙しです。
はい、そうでした。この時期は凄く忙しくて毎日残業してたな~。
そういえば、まいさんは会社員時代は採用の仕事をしていたんでしたね。
そうなんです。年間スケジュールが決まっているので忙しさはどうにかなりましたが、採用担当はその会社の「顔」になるので、説明会のたびに緊張してストレスを感じていました。
確かに、学生に対して広報的な役割も担うことになるし、注目されるし、緊張感のある立場ですよね。
でも派遣なら緊張感からも解放され、伸び伸びと仕事を楽しめそうです。
メリット・デメリット
採用アシスタントの仕事内容・おおよその流れはイメージできたでしょうか。
では次に、採用アシスタントの仕事をする上でのメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
- 学生を応援できる
- イベントが多く、活気ある雰囲気の中で働ける
- 事務から接客まで、仕事内容が様々
私が採用アシスタントの一番のメリットだと思う点は「学生を応援できる」ことです。
社会人になっていない学生からすると、あなたも立派な社会人。
彼らの眼にあなたは、とても眩しく映っていることでしょう。
緊張している初々しい学生さんをサポートする喜びを、是非味わってみていただきたいです。
また、説明会などのイベントが多いのも特徴です。
机に座ってPCで作業ばかりしていると疲れますが、説明会の準備なども行えると気分転換にもなって楽しいですよね。
新社会人に向けて意気込んでいる学生の熱気を感じることが出来、私たちの仕事も自ずとやる気が満ちてゆきます。
事務仕事、電話、受付、軽作業など、様々な仕事を経験できるのもメリットです。
短期だと全部経験出来る場合もありますが、単発派遣バイトで採用アシスタントの仕事をする場合はどれか一部分になると思います。
しかし繁忙期は様々な会社での募集がありますから、色々な企業で色々な採用アシスタントの仕事を経験してみてください。
面接に来る学生さんを見ていると「頑張れ~」っていう気持ちになるんですよね。親心、姉心がうずくというか。
凄く分かります! 学生さんって可愛いんですよ。生き生きしているし。こちらも元気をもらえる仕事だと思います。
デメリット
- 忙しい
- 休みがとりにくい
- ドタキャンなどの対応、スケジュール調整が大変
これといったデメリットはありませんが、強いて挙げるとすれば「凄く忙しい」ことでしょうか。
繁忙期の補助なので当然ですが、現場はバタバタしていることが多いです。
そういうわけで、休みも取りにくいです(単発の場合、そもそもあまり休まないとは思いますが)。
また、会社の規模にもよりますし、任された仕事内容にもよりますが、たくさんの学生とやり取りするのでスケジュール調整が大変です。ドタキャンがあったり、遅刻したりする学生もいますから。
扱う人数が多いので、誰が誰だか間違えが起こらないようにする慎重さも求められます。
まとめ
いかがでしたか?
「忙しく動いているのが好き」という方にはとても向いている仕事だと思います。
実際、私は「採用の仕事が大好き!」という人を何人も見てきました。
また、採用の仕事の一部を任せる業務もありますので「ずっと座って仕事をしていたい」「電話業務だけしたい」「イベント業務だけしたい」「受付だけしたい」という方もチャンスがあります。
とてもやりがいのある仕事です。
もしかすると、派遣の仕事をきっかけに「採用の仕事」に目覚めるかもしれません。
未経験でも、求人に「採用アシスタントの仕事」を見つけたら是非エントリーしてみてくださいね。
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