単発派遣バイトのリアルな感想│2023年

実は「もう十分体験したから、単発派遣バイトは卒業かな」と感じ、近年はあまり仕事をしていなかった私。
しかし、派遣会社から良い条件の依頼があり、久しぶりに仕事に行ってきました。

派遣先は誰もが知る食品系の大手企業の子会社。
まだ訪問したことのない企業でした。

今回の記事では、その企業を訪問して感じたこと、その他、派遣という働き方全般に関して改めて思ったことをご紹介します。

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企業がホワイト化している

コロナを経て、オフィスの在り方も働き方も、かなり変化しました。
コロナ前は在宅勤務の社員は僅かだったのが、今では「全員出社すると席が足りない」企業も少なくないようです。

おかげで通勤時間もとられず済み、育児や介護をする必要のある方でも仕事を続けやすくなりました。

更に、「働き方改革」などによるハラスメントなどへの対応や、人手不足で「売り手市場」になっていることにより、企業の「人材を大切にしよう」という姿勢を感じます。

ゆうき

私が就職しようとした頃とは大違いです。

まい

今はブラック企業だと人材を確保できませんからねー。

ゆうき

企業は選ぶ側から選ばれる側に立場が変化しています。そのため、働きやすさや賃金を他企業と競っている状況に。企業のホワイト化が進んでいます。

ということは、ですよ。

派遣社員にとっても仕事がしやすい環境が整ってきているということです。

社員が派遣社員に仕事内容を教える時でも、以前は「適当に教えても意味をくみ取ってくれる人が重宝されていた」面があります。
しかし今は、

「初めてその仕事をする人にもわかりやすく丁寧に教え、うまく伝えられなかったらそれは伝える側の問題」

と考える企業や社員が増えてきました。
逆に、この意識のない企業は社会の変化に遅れていると考えても良いと思います。

快適なオフィス環境

都内の大手は、綺麗で快適なオフィス環境が整っている企業が多いです。
先日私が訪問した企業も、とても快適な職場環境でした。

清潔で先進的なお手洗い。
フリードリンク。
席はフリーアドレス(オフィスの中で固定の席を持たず、ノートパソコンなどを活用して自分の好きな席で働くこと)。

毎日固定の席だと、上司の視線が気になったり、電話での会話が周囲の人に聞かれてしまったりと、常時見張られている緊張感がありますよね。

でもフリーアドレスだと、開放的にのびのびと仕事をすることが出来ます。
気分転換も出来ますしね。
椅子や机の形状も、ソファだったり、スタンディングワークだったりと様々です。

第一、綺麗で快適なオフィスだと、

仕事のモチベーションが上がります。

加えて、自分の価値も高くなったかのような(!?)気持ちになりますよね。

 

円滑な人間関係

社会や企業の意識の変化・ホワイト化により、社員の質も向上しているように感じます。

先日訪問したその企業も、お世話になった社員の方々は皆さんとても親切で優しく、文句のつけようもないほどでした。
教え方は丁寧だし、間違ったり問題が起こった場合でも笑顔で対処するという余裕を感じました。

また、自宅勤務の方々や、時短の社員、契約社員、派遣社員など、働き方が多様化する中で、社員同士のコミュニケーションを積極的にとってゆこうという試みをしていて、それがうまく機能しているようでした。
もちろん、それは押しつけではなく、ごく自然な形でのコミュニケーションです。

そういった良い雰囲気の職場環境で働いていると、

ストレスが激減します

「仕事というものは大変でストレスフルなものだ」と思い込んでいる方は、少し視野を広げてみるといいかもしれません。現代では「楽しく働く」のがトレンドです!

課題に感じていること~交通費の交渉~

単発派遣バイトの仕事からちょっと話はそれますが。

派遣会社から仕事の依頼があり、その仕事を受けることを決めると、そのまま派遣会社のアシスタントさんと電話で交通費のやり取りをします。
いつもそのことを忘れてしまい、なんとなくその場でアシスタントさんの提案するルートで決めてしまいがちですが、その場合、大抵

最安値で遠回りのルート

になってしまいます。

ところで、交通費を支給するさいの考え方には2通りあります。

  • 合理的ルート:交通経路として遠回りじゃない無駄のないルート
  • 経済的ルート:交通費としてかかる金額が安いルート

契約を交わす派遣会社が合理的ルートに基づいているのか、経済的ルートに基づいているのかによるわけです。

しかし、例え表向きには「遠回りで最安値の交通費しかくれない」経済的ルートを採用している派遣会社でも、多少の交渉の余地はあります。

せっかく話がまとまりかけているのに、そこでもめると、また新たに人材を探さねばならず、それこそ時間と労力の無駄になりますものね。

なので、今後は事前に自分が通いたいルートを路線検索であらかじめ調べておき「このルートでお願いしたい」と言えるような準備をしておくとスムーズです。

それでもアシスタントさんに一番運賃の安い「経済的ルート」を選択されてしまったら、営業さんと交渉してみましょう

アシスタントさんより営業さんの方に決定権があります。きちんとお話すれば、理解して快諾してくれる場合も多いです。

ただし、単に一番高い運賃のルートを選びたいというわがままは止めましょう。

職場見学は必要!?

「職場見学」「顔合わせ」とは、派遣会社の営業担当者と一緒に派遣先企業を訪問し、派遣先の責任者や実際に一緒に作業する方々と直接お話をすることをいいます。仕事をする前にお互いトラブルを防ぐことを目的として行われます。

ゆうき

就業後「求めているスキルを持っていなかった」「希望していたお仕事と実際の業務内容が違う」といったトラブルを防ぐためですね。派遣先企業と派遣社員、お互いのミスマッチを事前に防ごうというわけです。

まい

長期や短期ならともかく、単発でも職場見学ってあるんでしょうか?

ゆうき

就業先の企業が希望した場合、単発でも職場見学が行われることがあるんですよ。

しかし私は、職場見学はNG にしています。

職場見学を断る理由その1

職場見学はスーツ着用、またはジャケット着用が求められる上、交通費も実費で、時給も発生しないからです。

職場見学をするだけで半日は潰れます。
少しでも高い時給の仕事をに就きたいと思っているのに、この職場見学にかかる時間を加味すると、実質時給ダウンになってしまいますよね。

それに職場見学は、気も張るし、スーツ着用で肩は凝るし、物凄く疲れます。

職場見学を断る理由その2

私が職場見学をNGにしている理由がもう一つあります。
それは、単発の仕事には人間関係や職場環境などについて四の五の言わず、決められた期間、決められた仕事をやり切る 

勢いが必要 

だと考えているからです。

職場見学は「勢い」を削ぎます。
顔合わせでお互いに分かることなど些細なことですし、一見「合わない」と思った職場や人物でも、仕事をしてみたら案外良かったということも多々あります。
むしろ、職場見学をしたことで変に「あらさがし」をしてしまい、むしろ逆効果になることが多いように思われます。

まい

確かに「顔合わせ」はお互い「あらさがしの場」になりがちですよね。余計なことを考える余地が生まれてしまいます。

人間関係は実際に仕事に就いてみないと分かりません!それにたった数日の仕事でも「派遣社員を選びたい」と思う企業は、何かと口うるさく言ってくる可能性があります。

「職場見学」は派遣社員のためというより、企業側の「派遣社員を選びたい」という要望によるところが大きいと思います。

というわけで私は、職場見学を要求してきた場合、その案件はお断りすることにしています。

ランチを制する者は単発派遣バイトを制す!?

私にとって「訪問企業の地域でランチを楽しむ」のが単発派遣バイトをする楽しみ。

仕事が決まると、まず私は会社の周辺のランチスポット情報をネットで探します。
その中から気になるお店をピックアップし、お昼休み中に行ける範囲にあるかどうかをチェック。
行けそうだったら、Googleマップや食べログのリストに保存しておきます。

時間がなくてお店を調べられない時は、初日は近場にあるチェーン店の喫茶店などに入って軽く済ませ、残った時間は散歩しながら翌日以降に訪れるランチのお店をリサーチします。

「このお店並んでるな。名物があるのかな? 安いのかな?」
「こんな小道にお洒落なお店が!」

など、色んな発見があります。
なので、私はお昼の10分、20分の時間も無駄にしません。
この小さなリサーチが積もって、いずれ膨大な量になっていきます。

ゆうき

道にも詳しくなるし、運動にもなります。

というわけで、私は都内のあちこちに「お気に入りのランチ店」が存在しています。

飲食店だけでなく、都内にはたくさん小さな神社やお寺などもあり、ふらっと訪問してみるのも楽しいものです。

まい

道に迷ったり、うっかりしてお昼の時間を過ぎちゃったことはありませんか?

ゆうき

そういったことは一度もありません。ただ、着席は時間ギリギリになることも多いですが。口をゆすいだり、身だしなみを整えたり、手洗いなども済ませなければいけませんしね。

お昼休みは何をしようと自由です。
ただ、せっかく馴染みのない地域に来たのだから、会社内に閉じこもっていたらもったいない! という気もします。
毎回社内でお昼を食べて終わりにしている方は、天気が悪くなければ、時々は外出してみるのも良いですよ。
気分転換になります!

社会を知るのに単発派遣バイトは最適

今回の仕事では、自宅勤務の方々などと一緒にネット上で行われるホームルームを体験しました。
ホームルーム……。懐かしい響きですね。
いわゆる「オンライン会議システム」で、様々な場所にいる社員の方と交流をはかるわけです。

ホームルームでは、最近話題のトピックや各自の趣味などを話し、同時に話主以外の人はチャットでコメントしたり、イイネなどをつけたりしていきます。

コロナ前にはなかった、新しい交流・距離感が生まれているなと感じます。
オンラインは苦手だという方もいると思いますが、同時に、あまり密な人間関係が好みでない方も居場所を作りやすいのではないかと思います。

こういう体験は、オンライン化が進んでいない会社にいると知ることが出来ませんよね。

逆に、小さな会社も、そこにはそこの良さもあります。

大事なのは、いろいろな会社があるということ、そして自分が自分に合った会社にいるかどうかです。
多少は会社に合わせなければならないこともありますが、居場所がなくて辛い方は、単発派遣バイトをしながら「どういう会社が自分に合うのだろう」と考えてみても良いかもしれませんね。

 

単発派遣バイトは楽しい

単発派遣バイトをしても、専門性は身に付きません。
一方で単発派遣バイトをすると視野が広くなります。

色んな会社があって、色んな人がいることを知ることが出来ます。
また、世の中にどんなニーズがあるのか知ることもできます。

つまり、世間を俯瞰することが出来るのです。
いわゆる鳥の目を持てるということです。

一つの会社に縛られていると、どうしても価値観が固定されてしまいます。
それが良い価値観であれば最高なのですが、そうでなかった場合、どんどん見える景色が悪くなって、最悪、沼にはまってしまいます。

どんな会社に勤めているかは、人生に絶大な影響をもたらします。

もしあなたが今、会社や仕事が合わないと感じているなら、単発派遣バイトをしてみることをお勧めします。
もちろん、経済的な事情もあると思いますので、そこは何とも言えませんが、そういう道もあるということはお伝えしたいです。

単発派遣バイトなら、契約が終われば自由です。
「もっと落ち着きたいな」と思えば、いつでも短期・長期の派遣をすることも可能です。
「正社員を目指したいな」と思ったなら、紹介予定派遣にエントリーすることだって出来ます。

年齢も関係ありません。
10代でも50代でも働けます。

「仕事とは辛いものだ。その辛さの代わりに賃金がもらえるのだ」
そう思っている方は、そういう人生を歩むのでしょう。

しかし、
「仕事は楽しくするもの」
だと思っている人にとって仕事とは、楽しくあるべきものなのです。

考え方次第で、辛い思いをしながら仕事をする人生か、楽しく仕事をする人生かを選択することが出来るのです。

とにかく単発派遣バイトは楽しいです。
皆さんにも是非、この楽しさを味わっていただきたいです。

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