単発派遣バイトの有給休暇
有給休暇付与の条件
有給休暇は、所定の条件を満たせば単発派遣バイトでも付与されます。
ただし付与には条件があります。
・1つの派遣会社で6カ月間継続勤務する
・全労働日の8割以上出勤
有給を付与されたい場合、とにかく途切れず6か月間、月1日でも良いので同じ派遣会社での仕事をする必要があります。
派遣会社が同じなら、勤務先が異なっていてもかまいません。
付与日数
付与される有給日数は労働日数に比例し、厚生労働省が定めるルールに基づき、各派遣会社がそれぞれ規約で定めています。
ここでは株式会社パソナを例にご紹介します。
パソナが定める有給付与の表です。
例えば1月に初勤務で、その後このように勤務したとします。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 合計 |
5日 | 13日 | 8日 | 9日 | 3日 | 10日 | 48日 |
6ヵ月の勤務なので「パソナが定める有給付与の表」にある「年間勤務日数」の()カッコ内の数字を見ます。
勤務日の合計が48日なので、表の③に当てはまります。
0.5年(6ヵ月)で5日の有給が付与されるので、7月に5日の有給が使える状態になっています。
更にそこから1年、継続して同じ日数
(48日×2=96日)勤務したとすると、追加で6日付与される計算になります。
有給休暇を取得した時にもらえる金額
有給休暇取得でもらえる給与の計算方法は、3種類あります。どの計算方法をとるかは、派遣会社によって異なりますので、気になる方はご自身が登録している派遣会社に確認してみましょう。
ちなみに、パソナの場合は「通常賃金」です。
平均賃金 | 支払われた直近3ヶ月分の給料の総額を日数で割った金額 |
通常賃金 | 契約通りの時給×時間 例)時給1700円で7時間勤務での契約の場合、11,900円 |
健康保険法の標準報酬月額の30分の1 | 都道府県ごとに定められている50段階の等級によって有休の金額が決まる |
注意点
- 有給には有効期限があります。
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有給休暇には有効期限があり、取得後2年以内に使わなければ消滅します。前年度に取得しなかった有給休暇は翌年度に繰り越すことができますが、2年を越えるとなくなってしまうので注意してください。
- 勤務が1か月以上空くと消滅します。
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派遣会社によって異なりますが、前回の契約が終了した後、次の勤務まで1カ月以上空いてしまうと、これまでの勤務で得た有給休暇は消滅し、さらに有給休暇の計算に使っていたこれまでの勤続年数もリセットされてしまうことがあります。
ただし、パソナでは「特別有給休暇制度」というものがあり、有給を全て使い切れないまま契約終了して1年以内に次の仕事を就業開始した場合、未使用の年次休暇相当分が特別有給休暇(上限:10日)として付与されます。
他にも、派遣会社によって「特別有給休暇制度」を定めている場合があります。各社によってその内容は異なります。
有給休暇全般において、細かい規則やルールは派遣会社によりけりですので、疑問点がある場合は各社に質問しましょう。
雑感
そもそも単発派遣バイトだと、有給で休みにくくないですか?
実はそうなんですよね~。
私が登録していた派遣会社では、単発の場合、当日具合が悪くて休みたい日のみ有給を使って休んでも良いと言われていました。
とはいえ、単発の仕事なので体調が悪くて休むことは滅多になさそうです。
それに派遣先にも迷惑をかけてしまいますね。
仕事が終わってやることがなくなってしまったけれど勤務日数が残っていて、毎日職場で時間をつぶさなければならないような場合に、派遣会社と相談して有給で休ませてもらったこともあります。
もし可能でしたら、単発ではなく1か月程度の仕事に就き、そこで有休を使わせてもらうというのも手です。
単発より有休を使いやすいですから。
「1つの派遣会社で6カ月間継続勤務」という条件も厄介です。
複数の派遣会社で仕事をしている場合、今月は仕事をしたけれどA社のみで、B社では仕事をしてないなんてことも起きてきます。
しかもその後も毎月仕事をし続けないと、カウントがリセットされてしまいます。
有給が付与されていた場合は有給が消滅してしまいます。
その場合、派遣会社に「有給が消滅してしまうので、1日でもいいから仕事ください!」ってお願いすると、率先して仕事を紹介してくれることも多いです。
それはいいことを聞いたかも!
仕事の量は2月と8月に少ない傾向にあるので、その月さえ乗り越えられれば何とかなります。
逆に、2社で仕事をしていて、毎月どちらの会社でも仕事をしていたら、両方の派遣会社から有給を取得することが出来ます。
とはいえ意識的にそれをやるのは面倒ですね。
有給にこだわると、せっかく自由に働ける単発派遣のメリットが失われてしまうことになります。
出来るだけ日給換算でもらえる金額の高い条件の時に休みたいな~とか考えちゃうと、余計に難しくなりそう。
私自身は、有給のことは気にせず、付与されて使う機会が訪れたら使えばいい、というスタンスでいます。
もちろん諦める必要はありません。
どうしても有給を使いたい場合は、派遣会社に相談してみましょう。
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