数多くの仕事をこなしていると、本当に様々な体験をすることが出来ます。
実際に行ってみると、想像とは違ってラッキーなことも多いです。
この記事では、私が実際に体験した「ちょっとオイシイ話」や「レア案件」についてお話したいと思います。
深夜割増賃金で働く簡単な仕事
深夜のコピー取り
運がいいと、アルバイトにはなかなかない、単発派遣バイトならではの好案件に当たることがあります。
この日は夜、突然派遣会社から電話があって「すぐに現場に来て欲しい」と言われました。
21時半くらいでしょうか。
その日の夜は家で一人、のんびりしていたので快諾しました。
派遣先は外資系の金融機関。現地には急遽集められた派遣社員十数名が集められました。
「こんな遅い時間、急に一体どんな仕事をするんだろう?」
みんなドキドキしていました。
……が、ふたを開けてみるとなんと本のコピーを取るだけの仕事。
しかもコピー機は3人に1台しかありません。
仕方ないので、一人が本の該当箇所を開き、一人がコピーを取り、最後の一人がコピーを受け取って並べる役割を分担して仕事をしました。
きっと翌日急ぎでコピーが必要になったのでしょう。
早く終えたいのは理解できるけど、だからといってコピー機が足りないのでは、こんなに人数がいても意味がないのでは?
そう思いましたが、せっかくなのでご一緒した方々と楽しくお仕事をさせていただきました。
帰りは深夜になりましたが、タクシー券をもらってタクシーで帰宅したので楽チンでした。
あの時、自宅にいて電話を取れて良かったなと思いました。
そんなラッキーな仕事は、それほど多くはないですけどね。
しかも22時~翌5時までは深夜労働になるので、時給は25%割増。
正確には覚えていないけれど、時給2,400円程度だったんじゃなかったかな。
わぁ、いいな。私もやりた~い。
その仕事は1日限り、それっきりでした。
深夜、3人でひたすらコピーを取りながら、しみじみと人生について語りあった記憶があります。良い思い出です。
こんな楽しい経験が出来るのも、単発派遣バイトならではですね。
割増賃金について
ここで割増賃金についてご説明します。
契約時間を過ぎて仕事をすると「残業」になりますが、とはいえ残業した分が全て割増料金になるわけではありません。
「割増賃金の発生は原則8時間を超えてから」であることにご注意ください。
また、22以降に仕事をした場合も、その分が割増になります。
割増賃金についての例
下記のように、労働基準法37条に割増賃金のルールが定められています。
・1日8時間、週40時間の法定労働時時間を超える労働(残業)には25%以上の割増賃金が支払われます。
・22:00~5:00の深夜も25%以上の割増賃金が支払われます。
8時間以上働き、かつ深夜に残業した場合、その分は50%以上の割増賃金が支払われることになります。
例)
時給2,000円、休憩1時間、10時~23時まで労働(計12時間労働)した場合
残業時間:12-8=4時間 深夜残業22時~23時までの1時間
①2,000×8=16,000円(通常勤務)
②2,000×1.25×3=7,500円(残業分)
③2,000×1.5×1=3,000(深夜残業分)
日給:①+②+③=26,500円
給与明細はしっかり確認しましょう。「おかしいな」と思う点があったら派遣会社に問い合わせてみてくださいね。
やたら自由時間の多い仕事
他にも、こんな仕事を経験しました。
時給2,000円と高額なのに、初日からいきなり「PCで好きなサイトを見ていてください」とお願いされました。
予定していた仕事が前段階で滞っていて、仕事をしたくても出来ない状態にあったのです。
おかげさまで、仕事中、私は計画していた旅行の予定を立てられました(笑)
しかもなんと、その状況が数日続きました。
更にその仕事、延長になったのです。
もちろんその後、ちゃんと仕事もしましたが、仕事再開後もしばしば「何もできない時間」が発生しました。仕事が来たら即やらなければならいので人材は確保しなければならない状態で、しかも予算がたっぷりあったようです。
PCで好きなサイトを見ていいと言ってくれるならありがたいですね。
そうですね。ただ何もせずじっと待っているように言われたら、修行になっちゃいますけど。おかげで時間を有効に使うことが出来ました。
時給が高いから大変な仕事、というわけではないんですね。
まいさん、いいことに気づきましたね。実はそうなんですよ!
時給と仕事の難易度は関係がないことが多いです。経験上、時給が高い仕事の方が楽な上によい環境で、むしろ時給が低い仕事の方が辛い場合が多かったです。
えっ。そうなんですか。
でも何となく分かる気がします(苦笑)
他に、長期の仕事で「何もしない仕事」というのもたまに耳にします。
「もうすぐ契約の更新時期なんだけど、ただお茶を飲んで社員とおしゃべりするだけの仕事で退屈だから悩む」と言っている方に何人か出会ったことがあります。
恐らく「予算を使うため…(自粛)」なんでしょうね。
「暇でラッキーなのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ずっと暇だと退屈ですし、やりがいもないし、最初のうちは良くてもいずれ辞めたくなるのが自然だと思います。
時給と仕事の難易度は必ずしも比例しません。
時給が高い仕事の方が好環境である場合が多く、時給が低い仕事の方が環境が悪くて仕事も難儀な傾向があります。
レア案件
最後に、ちょっと特殊なレア案件をご紹介します。
それは「オトナのDVDのモザイクをチェックする仕事」です。
どんなDVDかは、ご想像におまかせします(笑)
最初派遣会社の営業さんに職場環境についてを説明され、驚きました。
営業さんも「とても特殊な環境なので、、、」と、おずおずとした感じ。
内容を聞いて私は、勝手に退廃的な職場をイメージしてしまいました。
狭くて暗くて、だらしない恰好をしたおじさんたちが煙草を吸いながら仕事している、みたいな感じを想像しちゃいました。
ちょっとドキドキする~
ところが!
退廃的だなんてとんでもない。
行ってみるとそこは、きちんとした雰囲気のお役所的な会社でした。
奥の部屋にはずらっと100台近くのテレビが並んでいて、それぞれパーテーションで仕切られています。
そこで主婦をはじめとした女性たちがDVDをチェックし、レポートを書いていました。
圧巻というか、衝撃的な光景です。
100台! そんなにたくさんとは(汗)
女性が多いのも意外です。
女性の方が冷静に観られるからみたいです。案外楽しんでいましたよ。
女優さんのファンになる方も多くて、はまっていました(笑)
へぇぇ。
男性が数名入ってきたことがありますが、居眠りしてしまって、辞めさせられていました(苦笑)
その光景も衝撃的ですが、社内で普通に飛び交う言葉が、今まで口にしたこともないような恥ずかしい言葉のオンパレードでドキドキしました。
でも戸惑うのも最初のうちだけ。
すぐに慣れます!
面白かったのが、スーツを着たおじさん社員同士が「過激なジャケ写」を切り抜きながら、ほのぼのと「子どもの運動会の話」をしていたことです。
実際はそういうものなんですね。
このお仕事は話だけ聞いた印象と実際の現場とは大きく異なり、不適切なDVDを世の中に出さないよう見張る大事なお仕事でした。
ちなみに、残念ながら(笑)私が行った仕事はDVDのチェックではなく、事務作業です。
面白~い。確かにこれはレア案件ですね!
まとめ
いかがでしたか?
他にも、
- メイクのモデル(練習台になる)
- 販売員と顧客のロールプレイングをする(練習台になる)
- 整体師の施術を受けて感想を述べる(練習台になる)
- イベントで着ぐるみを着る
- 探偵業で、ターゲットに近づく
- チャットボットが答える内容(シナリオ)を作る
……など、検索すると、ちょっと変わった面白い求人がたくさん見つかります。
「変わった仕事」「珍しい仕事」という枠もあったりしますよ。
メイクのモデルは20代~30代、肌トラブルがない人はエントリーしてみるといいですよ。
皆さんも是非、未知の世界へ飛び込んでみてください!
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